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建設機械のレンタル会社で受付をしています。刈払機(草刈り機)は一年中よく出る機械ですが、毎月決まって借りに来る個人のお客さんが5人ほどいます。
受付として毎回手続きをしながら、正直こう思っています。
「その使い方なら、買ったほうが安いですよ」
この記事では、レンタルの料金と買った場合の費用を並べて、何回借りたら買ったほうが得になるのかを計算します。
結論:月1回以上なら買う。年に数回なら借りる
| 使う頻度 | おすすめ | 理由 |
|---|---|---|
| 月1回以上 | 買う | 1年半ほどで本体代が回収できる。毎回の手続きもなくなる |
| 2〜3か月に1回 | どちらでも | 回収に3〜4年。置き場所と手入れが苦にならなければ買う |
| 年に1〜3回 | 借りる | 回収に5年以上かかる。燃料も使い切れない |
レンタルの料金に含まれているもの
刈払機のレンタルは、1日2,000円前後が目安です。うちの店の料金には次のものが入っています。
- 刃は毎回新品
- 燃料は満タンで渡す。返すときは空でかまわない
- 刃は使い切ってかまわない
注意してほしいのは、途中で刃が切れなくなった場合です。刃だけ交換することはできず、機械ごと引き取って別の機械を届けるので、もう1日分の料金がかかります。
石の多い場所や、伸びきった草を一日中刈ると、刃の消耗は早くなります。実際、返ってきた刃は欠けてはいなくても、すり減っているのをよく見ます。1日使えば、刃はそれだけ減るということです。レンタルなら毎回新品ですが、買った場合はこの刃の交換を自分ですることになります。
お金以外にかかる「手間」
料金だけ比べると見落としがちですが、借りるたびに次の手続きがあります。
- 予約を入れる
- 支払いは現金で、必ず前払い
- 運転免許証の提示とコピー(毎回)
- 混雑しているときは待ち時間がある
- 領収書は手書き
どれも機械を安全に貸し出すために必要な手続きで、うちの店だけが特別なわけではありません。ただ、月1回借りる人は、これを年12回くり返すことになります。
受付で毎回見ていて思うのは、待つのが苦手な人には、料金よりこの手間のほうが負担だということです。買ってしまえば、使いたい日の朝に倉庫から出すだけです。
早く返しても、返金はその場で受け取れないことがある
たとえば「念のため3日」で借りて3日分を前払いし、2日で終わって返したとします。差額の1日分は返金になりますが、その場ですぐ返せないことがあります。返金は店のその日の売上から出すので、現金が足りないと後日になるためです。
しかも、「少額だから返金はいらないです」と言っても、店は受け取れません。返金するお金は、お客さんから預かっているお金の扱いになるからです。月末の締めまでに片付ける必要があるので、受付から「取りに来てください」と何度か連絡することになります。
「余裕をもって長めに借りる」と、返金を受け取りにもう一度お店に来る手間が増える、ということです。借りる日数は、作業の量から考えて決めてください。
買った場合にかかるお金
工進のエンジン草刈機 ESC-26U(26ccクラス・分割式)を買った場合で計算します。
| 項目 | 金額 | 頻度 |
|---|---|---|
| 本体(工進 ESC-26U) | 約24,800円 | 最初の1回だけ |
| 替刃(チップソー 255mm×40P) | 2枚で約1,400円(送料込み)=1枚 約700円 | 【想定】年3枚 |
| 混合燃料(缶入り4L) | 約3,300円=1Lあたり約830円 | 【想定】1回 約0.6L |
ESC-26Uの燃料タンクは0.45Lで、運転時間の目安は約70分です。1回の作業でタンク1杯ちょっと使うとして、燃料は1回 約500円、刃は1回 約200円。合わせて1回 約700円です。
何回借りたら元が取れるか
ここではレンタル1回を税込2,200円として計算します(店によって前後します)。
1回あたりの差 = 2,200円 − 700円 = 1,500円
本体代 24,800円 ÷ 1,500円 ≒ 16.5回
→ 17回目で元が取れます。月1回なら1年5か月です。
| 期間 | 毎月借りる | 買う(本体+刃・燃料) | 差 |
|---|---|---|---|
| 1年 | 26,400円 | 約33,200円 | 借りるほうが約6,800円安い |
| 2年 | 52,800円 | 約41,600円 | 買うほうが約11,200円安い |
| 3年 | 79,200円 | 約50,000円 | 買うほうが約29,200円安い |
1年目は、まだ借りるほうが安いです。差がつくのは2年目からです。「この先も毎年草刈りをする土地がある」なら、買う理由として十分です。
燃料は、缶入りの混合燃料ではなく自分でガソリンとオイルを混ぜれば、もっと安くなります。そのかわり携行缶が必要で、混ぜる手間もかかります。この計算では、手間のかからない缶入りで見ています。
それでも借りたほうがいい人
- 年に1〜3回しか使わない
- 置き場所がない(分割式なら短くできますが、それでも物置などの場所は要ります)
- 燃料を自分で用意したくない
- エンジンがかからないときに自分で直したくない
レンタルなら、かからなければ店に電話一本です。買った場合は、そこも自分の仕事になります。
買うなら知っておきたい3つのこと
1. ガソリンは携行缶で買う
混合燃料を自分で作るなら、ガソリンは消防法に適合した携行缶で買います。ペットボトルや灯油タンクには入れられません。くわしくはガソリン携行缶はセルフで入れられないにまとめています。混ぜ方は混合ガソリンの作り方を見てください。
2. 混合燃料は30日で使い切る
自分で作った混合燃料は、30日を過ぎると劣化が始まります(STIHL公式)。月1回使う人は、1回で使い切れる量だけ作るのがコツです。シーズンが終わったら燃料を抜いて保管します。手順は刈払機・発電機の長期保管にあります。
3. かからないときの対処を覚えておく
レンタルと違って、かからないときは自分で直します。多いのはチョークの使い方と、プラグが燃料で濡れる「かぶり」です。2サイクルのチョークの使い方とエンジンがかぶったときの直し方を先に読んでおくと安心です。
この記事で計算に使った3つ
上の計算は、次の3つの値段で出しています。運営者が実際に使った商品ではありません。家庭で月1回使う人向けに、値段と仕様から選びました。
本体:工進 エンジン草刈機 ESC-26U
工進は農機具や刈払機を作っている国内メーカーです。26ccクラスで、パイプを2つに分けられる分割式なので、物置にしまいやすい形です。燃料タンクは0.45L、運転時間の目安は約70分。家のまわりや畑の草刈りを月1回するには十分です。
替刃:高儀 EARTH MAN 軽量草刈チップソー 2枚パック(255mm×40P)
ESC-26Uに付いている刃と同じ255mm×40Pです。2枚入りなので、1枚が減ったらすぐ替えられます。
混合燃料:BOLL 2サイクルガソリンミックス 4L
ガソリンとオイルがすでに混ぜてある缶です。携行缶も計量もいらず、未開封なら長く保管できます。
買う前に確認したい4つのこと
- 混合比はESC-26Uが50:1です。BOLLの缶は「25〜50:1用」なのでそのまま使えますが、手持ちの機械が別の機種なら取扱説明書の混合比を確認してください
- チップソーは外径と取付穴が本体と合っているかを確認してください。ESC-26U以外の機械には合わないことがあります
- 缶入りの混合燃料は、自分で混ぜるより割高です。毎週使う人は、携行缶でガソリンを買って自分で混ぜたほうが安くなります
- 値段は2026年10月に楽天で見たときのものです。送料や時期で変わるので、買う前に商品ページで確認してください
よくある質問(FAQ)
Q. 充電式(バッテリー)の草刈機はどうですか?
燃料を用意しなくていい、エンジンがかからないトラブルがない、音が静か、という点では楽です。ただし、1回の充電で動くのは数十分程度の機種が多く、広い土地を一日刈るには予備のバッテリーが必要になります。バッテリーは本体と別に買うと高い部品です。庭や家のまわりを30分ほど刈る人なら充電式、畑や空き地を半日以上刈る人ならエンジン式が目安です。作業時間は機種とバッテリーの容量で変わるので、メーカーの仕様表で確認してください。
Q. 中古を買うのはどうですか?
安く済みますが、エンジンの状態が分かりません。古い燃料が残ったままの機械は、キャブレターが詰まっていることがあります。
Q. レンタルの刃を途中で替えてもらえますか?
うちの店では刃だけの交換はしていません。機械ごとの交換になり、1日分の料金がかかります。店によって違うので、借りる前に確認してください。
まとめ
- 刈払機のレンタルは1日2,000円前後。うちの店では刃は新品、燃料は満タンで渡している
- 月1回以上使うなら買ったほうが安い。17回目で元が取れ、差がつくのは2年目から
- お金以外にも、予約・現金の前払い・免許証のコピー・待ち時間を毎回くり返す手間がある
- 長めに借りて早く返すと、返金を受け取りにもう一度お店に行くことになる
- 年に数回なら借りるほうが安くて楽
- 買うなら、携行缶・混合燃料の30日ルール・かからないときの直し方の3つを覚えておく
※本記事は2026年10月時点の情報をもとに作成しています。レンタル料金や貸出条件は店によって異なります。借りる前に各店の料金表をご確認ください。商品の価格・仕様は変わることがあるので、購入前にメーカーと販売ページで最新の情報をご確認ください。
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